2025.12.22
米国ペンシルベニア大学に留学していた横溝博士より留学便りが届きました!

写真:留学先ラボメンバーでの懇親会
ペンシルベニア大学のPostdoctoral researcherから、産婦人科医に戻る日がやってきました。留学先であるUniversity of PennsylvaniaのSasaki Labにおいて私が取り組んだ、「ヒトiPS細胞を用いた雄性生殖細胞発生」は本当に壮大な研究テーマです。これまでに蓄積された知見をもとに試行錯誤を繰り返し、時間がかかったとしても必要な過程をスキップすることなく、一つずつ着実に積み重ねていく、ということが如何に重要かを常に考える日々を過ごしました。そしてオミックス解析が全盛の時代においても、形態学が持つ意義・インパクトの強さついて改めて認識しました。このような生活を送る中で、医学生の頃より組織学という学問が好きで、年末年始に大学に泊まり込んで顕微鏡を見続けていたことを思い出すとともに、大学院生活から留学生活に至るまで、病理学を専門とするメンターのもとで研究に取り組んだことにも、振り返って御縁を感じている次第です。取り組んだ研究においては、ヒトiPS細胞からの精原細胞様細胞の分化誘導方法の足固めに加え、ヒト臨床検体を用いた検討を進めることで、臨床応用に向けた次の技術革新につながる新たなProof of conceptの確立に寄与する結果を得ることが出来ました。留学終了目前の今もpublishに向けて日夜研究に取り組むとともに、留学終了後も、引き続きその成果を堅牢なものとして世に出せるよう、努力を続けていきます。本留学で得た知見と、厚生労働省において再生医療のレギュレーションに携わった経験、ならびに臨床現場に身を置く産婦人科医としての視点を活かし、次世代の不妊治療・再生医療の発展に貢献できるよう、今後も研鑽を積んでまいります。